取材当日は梅雨の雨。傘を差して、京橋を渡るとそこにお店はあります。
かねてから、素敵なお店として知る人ぞ知る「木綿屋」さん。
店主の木綿さんがお出迎え下さいました。
店内は、木のぬくもりのある、落ち着いた空間です。
器や食卓小物、布小物が、品揃え豊富ですが、美しく並んでいます。
木綿さんにお聞きしました。お店を始められたきっかけは?
義祖父母が戦後に開店しました。70年になります。
生活雑貨や衣類を取り扱うお店からスタートしました。
物のない時代でしたので、なんでも屋さんのようなお店でした。
警察の手錠まで売っていたのですよ(笑)
現在のような、器や布小物を置くお店に変わったのは、ここ10年ちょっとのことです。
元々、器が大好きで、
ご自分で素敵なものを見付けて使っておられた木綿さん。
この時に、ご自分の好きな器を置いたこちらのお店が誕生したそうです。
食卓が楽しくなりそうな器。
個性が光る小物。
どれを買おうか迷ってしまいます。
全てご自身で選んだ商品だそうですが、どのように選んでおられますか?
クラフト展に出掛けて購入します。また、お付き合いのある作家さんから他の作家さんをご紹介され、
商品を置いたりもしています。自分の好きなもの、使いやすいものを選んでいます。
取材メンバーも、木綿屋さんの器を愛用しています。デザインの素敵さだけでなく、
使いやすい商品であることを実感しています。
普段使いできるお気に入りの存在は、日常を彩りますよね。
テーブルコーディネートも工夫されていて、見ていて楽しくなります♪
お店をする上での楽しいこと、嬉しいことを教えてください。
プレゼントとして購入していただくのは嬉しいです。ラッピングも大切にしています。
お相手のことを考えて、心を込めています。
ラッピングも、木綿さんのセンスが光る洗練されたものです。
美しいリボン、包装紙に、特別感が宿ります。
物を贈るということは、気持ちも一緒に贈るということ。
人の気持ちにも器に対しても、丁寧に扱っておられる様子が伝わります。
客層を教えてください。
地元のお客さんと観光客、半分半分くらいです。
観光客の方で、お店に二度目、三度目とお越しいただくことがあり、とても嬉しいです。
息子さんとお父さん、息子さんとお母さん、娘さんとお母さん、というご旅行もあるのですよ。
ファンが多く、遠方から何度も来られるお客様がおられるなんて、素敵なことですね。
木綿屋さんオリジナルのカップ
縁結びのハートとウサギモチーフが可愛い
お店は、京橋川をのぞめる絶好の立地。
周辺には人気の飲食店や和菓子屋さんなどがあり、賑わっておられます。
観光についてのお話も弾みました。
木綿さんはご主人との会話で、松江ならではの雲や宍道湖、松江城を使った
プロジェクションマッピングという発想が浮かんだそうです!
壮大なアイデアが出るところにも魅力を感じました。
私たちウィメンズプロジェクトの活動としても、すぐに実践できそうな、
まち歩きのヒントとなるご提案など、有難いお話を聞くことができました。
島根の作家さん達の作品もあります!
今回の取材を通して、木綿さんとドキドキワクワクする時間を過ごすことができ、
収穫がたくさんで、暖かい気持ちになりました。
木綿さんのゆったりとした姿勢、あまり無理をせず、ご自分の好きなことを
楽しんでされていることが、お店を長く続けられる秘訣なのでしょう。
また、女性らしさ、サラリとできる心遣いなど、是非、見習いたいと思います。
拙い取材でしたが、どうも有難うございました。
文:布施 貴子
取材年月日 2018年7月5日
(協力隊尼ケ崎、山本、半田)
木綿屋(もめんや) 木綿実千代さん
松江市末次本町4番地
TEL 0852-21-3658
営業時間 午前10時~午後6時
定休日はHPやFBにて確認できます!